本日のビジネス日本語は、「サラリーマン」です。
「サラリーマン」は和製英語で、外国の方に言っても通じません。
英語では、「Office Worker」など一番、近い表現になります。
どうして「訳」ではなく、「一番近い」と言ったかと言いますと、やはり、その背景には日本的経営があると思います。
日本的経営とは一言で言えば、「終身雇用」と「年功序列」です。つまり、「サラリーマン」という言葉には、一生、一つの会社で滅私奉公をする、抜擢もないけど、クビにされることもない、ある意味でぬるま湯。上司には意見が言えず、自分を殺して、仕事をするというイメージがあるからです。
もちろん、そうでない「サラリーマン」もたくさん、知っています。日本の企業も、そんなに甘い世界ではありません。しっかり、自分の意見を述べて、自分らしく仕事をしている人もたくさんいます。
これから、日本がバブル崩壊以降、失われた30年から脱するためには、まず、企業の経営者が、「終身雇用」と「年功序列」を変える必要があると、私は思っています。そうすることによって、人々の働き方や仕事に対する意識も変わってきますし、会社が変わるはずだからです。