本日のビジネス日本語は、「指名委員会等設置会社」です。
最近、この言葉が聞かれるようになりました。
これまで、日本の会社では、取締役はその会社の生え抜きの社員がなっていましたが、結局は、社長や会長の部下なので、彼らが間違っていても、異議を唱えられないYESマンばかりが取締役を占め、企業を経営していく上で、機能不全に陥っているとこが指摘されていました。
そこで、近年では、企業の監査と執行を分けようという考え方が導入され、取締役を指名する委員会を設けようということになったのです。ですので、委員会の過半数は社外取締役で構成されなければならないのですが、指名委員会を設置している会社は、日本の上場企業の中でも1割にも満たない状態で、まだまだ、道半ばという感をぬぐえません。